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Dyneema + eVent 完全防水フーディ

NWAlpine Eyebright Jacket

関心の高さと比例せず、その機能への「実際どうなの?」感故に、日本展開はゆっくりとスタートしたEyebright Jacket。

Made in Oregon ブランドNWAlpine のアイテムです。

Dyneema + eVent 重量120g

というこれまで聞いた事のない組み合わせの完全防水フーディ。Dyneema採用のため、軽さの魅力とウェア内の蒸れへの心配。よって、「実際どうなの?」に繋がるわけです。

その疑問に少しでも応えるべく、9月の「谷川岳湯檜曽水系大倉谷」と「穂高(畳岩・コブ尾根)」での山行でのお話し。

大倉谷:9月末

気温10度程度の土合からのアプローチで着用し馬蹄形の稜線に出るまで着っぱなし6時間程。湯檜曽本谷のゴルジュの泳ぎ、滝登り、ルンゼ登行、藪漕ぎと一通りこなしました。ゴリゴリのハードな沢ではないものの、ウェアの機能テストには十分なルート。簡単にまとめると
1.数キロの荷物を背負いながら気温の下がるアプローチ(1時間半)でも蒸れ感ゼロで、ウェア内側はさらさらドライ。アプローチ中は直射日光にあたらなかった。
2.水が枯れて笹の藪漕ぎ、ハイマツの藪漕ぎを経て稜線までの登行でも蒸れ感ゼロで、ウェア内側はさらさらドライ。ここでは直射日光にさらされた。
3.岩や藪漕ぎでの度重なる擦れにも不安感無し、ダメージも無し
4.レインウェアより軽い120gでありながら、ウィンドシェルよりプロテクション力が高い。体から放出される熱を外に逃がす力は十分で満足。
5.直射日光を受けてすぐに、沢水で濡れたインナー含め一気に乾いた。これは、eVent素材のおかげか?

■穂高:10月頭

ベースレイヤーにNWAlpineのウール100%TシャツとWESTCOMBのPowerWool採用Stratnum Zip。基本これで行動し、早朝と稜線行動中にEyebright Jacketを使用。簡単にまとめると
1.10度程度の直射日光が当たる環境下では、PowerWoolの耐風性が優れており、それでいて保温性も十分あってウインドシェルさえ不要だった。
2.飛騨側から吹き上げる風を受ける稜線での行動中は、身体を冷やさないようにシェルのプロテクションが必要でEyebright Jacketを着用。冷えた強い風を受け、ハードシェルが丁度よく風をブロック。透湿性に優れるeVent採用で激しくスピーディな行動でも蒸れ感がなく、快適に行動できた。その後の天狗沢の下降でも快適であった。

これら2回の山行でEyebright Jacketの性能を引き出すには、ある程度のテストが出来たと思っているのですが、現時点での結論としては

〇完全防水ウェアとして120g(M)というウインドシェル並みの軽量性は飛びぬけている
〇ギアの嵩張る山行では、軽量化として非常に有効
〇eVentの透湿性は秀でており、行動中のウェア内の快適性に大きく貢献
〇着脱を繰り返すことなく、着っぱなしは非常に便利
〇Dyneema採用のため岩、藪からのプロテクションに安心感があり頼りになる
〇防水素材のため、沢での着用にも便利

ちょっと尖がったアイテムと思われがちですが、性能的には誰もが求める機能を備えた「ギア」といったところでしょうか。

今後も、アイスクライミングなどアクティビティを変えて、季節を変えて使っていきたいと思います。

しかし、谷川の泳ぎは体も心も本当に痺れました!!