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どう選ぶ?マイクロクランポン

マイクロクランポン=コンパクトなアイゼン

 

装着が簡単なアイゼンのひとつのカテゴリー「マイクロクランポン」

小さくて軽量なアイゼンです。
ラバーとチェーンだけでできていて、チェーン自体がグリップ力を出すものや、
さらに爪が付いていて、ラバーと爪の繫ぎ役をチェーンが担うものなどがあります。

弊社取り扱いのブランド「NORTEC」(ノルテック) では、
チェーンではなく、なんと、ワイヤーを使っている画期的なアイテムもあります。

◇◇◇ マイクロクランポンの用途 ◇◇◇
森林限界以下での冬季登山・ハイキング
比較的平坦な場所や緩傾斜地での登山・ハイキング
冬季ランニング
夏山登山での雪渓歩き
沢登り時の巻き用
など

◇◇◇ マイクロクランポンのメリット ◇◇◇
軽量
コンパクト
装着が楽
スピーディ
シューズを選ばず、トレイルランニングシューズから冬期ブーツまで幅広くとりつけが可能

◇◇◇ マイクロクランポンのデメリット ◇◇◇
軽量性、コンパクト性、携帯性などを重視しているため、爪の長さが短く、急傾斜地の登下降やアイスクライミング、積雪が深い場所での歩行にはグリップ力が不足する。

 

従来の簡易アイゼンとの違い

4本爪など従来の簡易アイゼンは、土踏まず部分(足裏の中心部)にグリップを持たせる様に刃が付いているものが多い。

一方で、マイクロクランポンは、足裏全体に広がるように爪を設計している。

NORTEC(ノルテック)のTRAIL ↑

NORTEC(ノルテック)のNORDIC

ゆっくり足裏をフラットに着地させる場合は、簡易アイゼンがしっかりと雪面にグリップする。
トレイルランシューズなど装着時や、スピーディに行動する場合は、つま先や踵にも爪が欲しい所。
その場合は、マイクロクランポンが便利。

また、下る際に踵から足をつく場合にも、グリップ力が活きやすい。

 

では、各社から出ているマイクロスパイクをどのように選択すればよいのか?

ここではNORTECのアイテムを例に(スミマセン)以下話を進めます。

① チェーンかワイヤーか
NORTECでは、TRAILというモデルで、恐らく世界で唯一「ワイヤー」を選択しました。
それにより、軽量性で圧倒的なメリットが出ています。

M寸で左右合計190g程度

山行の一部しか使わず、ほぼバックパックに収納しておくことを考えると、
この軽量性は魅力的です。
また、お守りとして携帯する場合もしかり。
ただ、ワイヤー部分の耐久性はチェーンと比較すると落ちます。
岩などにワイヤーを強く擦り付ける場合は、ダメージや消耗が早く出る事も想定されます。

② 爪の本数と長さ
爪が多く、長いとグリップ力が上がります。

NORTECでは、爪の長さが各モデルにより違い、
TRAIL    8mm
NORDIC(チェーンタイプ)8mm
ALP     (チェーンタイプ)7mm&17mm
本数は
TRAIL  14本
NORDIC 21本
ALP   13本

爪の長さと本数で、そのマイクロクランポンの性格付けが出来るわけです。

つまり、
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TRAIL:軽量性に特化し、またランニングなどスピーディに動くことを考えグリップ力を最小限に設計
NORDIC:爪の本数を多くしてグリップ力を維持しながらも、軽量化を狙っている
ALP:グリップ力重視タイプ
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ワイヤーかチェーンかという選択と爪の特徴を加味すると、
さらに軽量性、耐久性、仕様用途、グリップ力の差別化がされてきます。

用途で考える場合
軽量性を追求したい→TRAIL
軽量性も耐久性も欲しい→NORDIC
耐久性とグリップ力が欲しい→ALP
ラン用→TRAIL
ファストパッキング→TRAIL, NORDIC
一般登山→NORDIC, ALP

というように考えていきます。もちろん、メインで考えている山行などと照らし合わせて選択していきます。

 

今までと違うアイゼンの使い方を

NORTECを例に挙げましたが、
マイクロクランポンを販売している各社で
上記の様な違いがありますので、比較してみると良いでしょう。

もちろん、説明しきれていない様々な簡易なアイゼンが存在していますので、
所謂冬季登山に使用するアイゼンの様に、マイクロクランポンでも
>素材
>爪の本数
>爪の長さ
を意識して選ばれると良いと思います。

最後に、マイクロクランポンは、スリップ防止の保険的なアイテムだったと思いますが、
軽量なモデルを選ぶことで、
ランニングやスピードを意識した山行など「積極的に使う」アイテムとして
楽しんでみては如何でしょうか。