アウトドアウエアを循環させるプロジェクト!ー10/31まで
アウトドアウエアを循環させよう!
自然の中で遊ばせてもらっている私たちにできる新たな取組み。
「ByeHello」
長いこと山行を共にしたフリースを捨てずに
自分たちの手元に新しいフリースとなって戻ってくる
つまり、一旦「Bye」したフリースが再生されて、また「Hello」出来る
みんなで参加する「循環型のアウトドアウエア」プロジェクトです。
※今回、回収する素材はフリース(ポリエステル100%)になります。
ByeHello プロジェクトのきっかけ
これまで、使い古したフリースは皆さんどうしていますか?
- ー 中古品として新たな使い手に渡す
- ー 難民支援など海外へ送るプロジェクトに送ったり寄付したり
- ー 廃棄処分
どの道をたどっても、衣類の多くは焼却処分されます。
焼却設備の整っていない第三国では、野焼きや埋め立てなどで処分されている所も多い様です。
いずれにせよ、通常は、
原料→糸→生地→衣類→着用→処分
という「一方通行の消費スタイル」です。
最後は灰とCO2になるわけですが、たった一度きりの消費ですね。
ByeHelloで挑戦するのは、
処分せずに、
フリースをもう一度糸に戻して、
またフリースに生まれ変わらせる「循環型の消費」
つまり、生まれ変わり・輪廻の仕組みです。
このプロジェクトの背景には、いわゆる大量生産、大量消費からの脱却、真の環境配慮とは何かを突き詰めたい、消費者としてもそういった背景を持つものを使いたいという想いというか、衝動があります。少なくともアウトドアウェアのカテゴリーでは、環境配慮的な思想や製品はヨーロッパが圧倒的に先行し、北米ではPatagoniaの活動が群を抜いています。日本ではその影響を多少なりとも受け始めているといったところでしょうか。
でも、待てよ。何故日本から世界をリーディングするような環境配慮の仕組みや、発想、商品が出てこないのか?鎖国と開国の歴史の影響?突き詰めると文化論や教育論などに波及してしまってややこしい。
とりあえず、アウトドア業界にいる我々としては、こういったことは輸入ではなく自らの土壌から育てていきたい、そう強く思うのです。
それゆえ、STATICの製品は
天然素材由来であったり、植物由来の化学繊維であったり、リサイクル繊維、
を使っているわけなのですが、
フリースだけは原料がどうしても石油由来。
(ただし製造工程で環境や倫理面でクリアしているものを製造してきました)
そこが気がかりだなと2年ほど考えてたとき、このしくみが可能なことを知り、
フリースも循環のカテゴリーに入れられると大興奮したものです。
現在の技術では、
フリース1着の全てを余さず効率的につかいきることは出来ません。
ジッパーやワッペン、タグなどは取り外し、廃棄し、
ポリエステルのフリース生地だけを残して再生します。
ただ、この限られた仕組みでも、これまでの一方通行の消費から脱却する
大きな一歩だと考えています。
ByeHello プロジェクトで可能になること
これにより
1.ゴミ削減
2.新たな石油資源を使わない(新たな糸をつくるための)
3.焼却によるCO2排出削減
というメリットがあります。限りある資源を効率的に使い、地球温暖化への対策としても小さな一歩ですが、確実な効果があると信じています。
それにしても、壮大すぎるプロジェクト。我々の手で成功に導けるのか、気が引き締まります。ホントに。でも、全国のSTATIC取り扱いのアウトドアショップ17店と、三俣山荘図書室、YAMAPが協力してくれることになり、さらにプレッシャーが強まった側面もあるにはありますが。。。心強い限り。間違いない。
そしてもちろん、みなさんの協力が必要です!
今回の再生対象アイテムは、ポリエステル100%のフリースたち。
トップス、帽子、手袋やフリースのパンツでもOK。
ポリエステルにナイロンやウールなど他の素材が混入すると、再生糸が安定したクオリティが出なくなるため、ご理解のほどお願いします。
数々の山行をともにし体を暖めてくれたフリースJK、鼻を拭いたフリース手袋、キンキンに冷えた耳を優しく覆ってくれた帽子など、思い出のあるフリースたちが、もし、残念ながら、もう役割を終えたかなという場合には、是非協力のアウトドアショップに持ちこんでいただければと思います。STATIC製品については、Staticbloomあてに直送も可能です。
皆さんから集めたフリースは、細かくカットされ、綿状にしてから糸へと再生していきます。
新たな製品として皆様の手に渡るのは23年の秋冬。ちょっと、先は長いですが、暫しの「Bye」
また、来年の製品の一部となって皆様の手元に戻って「Hello」することをお約束します。
ぜひ一緒に「循環するアウトドアウエア」をつくりあげましょう。
ByeHello 詳細ページ (持ちこめるショップや送り先なども確認できます)
[ the writer ]STATICBLOOM
[ update ] 2022.10