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環境配慮アウトドアブランド「STATIC」スタート

スタティックのスタートのこと

2019年にショッキングだったNewsが3つある。

1.アウトドア活動の必需品であるフリースが環境汚染の発生源の一つとなっている事実
2.マイクロプラスチック問題の深刻さ
3.そして、温暖化の影響と思われる大きな気候変動

1のフリース問題は朧げに認識していたが、
カナダ・バンクーバーの非営利団体Ocean Wiseの調査結果では、
アウトドアブランドが使用するフリースを洗濯するごとに
500gあたりのフリースから
4万本~3百万本ほどの繊維が
マイクロプラスチックとして抜け出るというレポートには驚いた。

これは、まずい、
もっと知らなくてはと思わせるような事実。

マイクロプラスチックが出ることによる
海洋ゴミの問題。

そもそも我々はアウトドアの道具として何を使い、
何を着ているのか海外の記事や本などを読み、
日々のニュースを目にした。

もともとここ数年、
食から見えてくる社会問題に興味をもったり、
直接、わたしたちの肌に塗るもののリスクや安全性に
気づき、注目して暮らして生きた事、
また2011年の震災以来、電力などについて考える機会が増えた事もあり、
問題意識が芽生えていたのかもしれない。

そのうえで、アウトドア業界で商品をサプライする側にいる事から見える疑問点と
やるべきことを考え始めたのがはじまりと思う。

我々がアウトドアで着るもの

用途に合わせて素材や生地を機能性やさわりごこちで選び、
快適で身を守ってくれる道具の役割を果たしている「服」。

山で使うものは平地で普段着用している服と存在意義が違う。
綿素材を使わず、ナイロンやポリエステルなど
化学繊維や防水透湿素材を使うことが出来るおかげで山での快適性は格段に上がった。

その一方で、わが身を守る「服」の一部が
「自然破壊」の一面を担っている事実。

どうすればよいのか

環境負荷が低いものがあれば、そちらを選んで、使うべきではないか。
そこから、最新のアウトドアウェア用素材探しがはじまった。

既存のアウトドア素材と比較して、
機能的に遜色がなさそうに思える、環境に配慮した素材がたしかに存在し、
生地をサプライするメーカーも
環境的に優れていることを全面的にアピールしていた。

例えば
・ペットボトルから再生したポリエステル
・海のプラスチックゴミから再生したポリエステル
・リサイクルされたウール
・植物由来のフリース、ストレッチ生地
・繊維や生地を生産する際に発生する繊維片の再生糸

などなど

早速、生地メーカーに連絡して
サンプル生地を入手し色々テスト。
しかし、アウトドアの求める耐久性に満たない生地も多く、
モノづくり初心者のSTATICBLOOMとしては驚きの連続。

「えっ、この生地期待していたのに」
「スペック的にはいい生地なのに、なぜ弱い?」

ホントにイチからの勉強。
そんな中、数々のテストを潜り抜けた、つわもの達。
それらは、機能的に何ら通常(ノンリサイクル、石油系など)の生地と変わらず、
アウトドア用途にも最適だった。

じゃあ決まりだ。ブランド「STATIC」の誕生です。
志は、

「我々が遊ぶフィールドを守るためにできる事をやる」
「アウトドアのウエアや道具を、少しでも環境負荷の低いものに置き換えていく

正直、環境の負荷を減らすという事は、
そんなシンプルなことではありません。
ある事実の一面はCO2を減らすことになっても、
その製造時や、廃棄時にエネルギーを多く使っていることもあります。

ですので、完璧な選択肢はなく、矛盾も抱えています。

言葉に踊らされず、
よりよいものを探し、
デメリットを認識しながら
それでも環境に負荷が少ないのなら選択してみる

ひとりひとりが、そういった意思を持った選択をしていかなくてはなりません。

幸いにも、日々、技術進歩で環境負荷の低い生地はアップデートされています。
環境負荷のより低いものを使い、
アウトドア活動を安心して持続可能になる日が
ふたたびくることを願って
このブランドをスタートさせました。

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