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1回の洗濯で345万本!フリースから出るマイクロプラスチック問題

秋冬に着る機会が増えるフリース

洗濯すると洗濯機のゴミ受けネットに
「普段よりゴミがたまるな」
「冬の洗濯は夏よりゴミが多いな」など、感じている方もいるかもしれません。

洗濯すると目に見えないほどの細い繊維が衣類から抜け出ます。
フリースは石油が原料のポリエステルが使われてることが多く、
洗濯のたびに下水へ、下水処理を抜け、川や海へ流れ出ているそうです。
いわゆるマイクロプラスチックです

出典 Sustainable Japan

マイクロプラスチックとは、5㎜以下の小さなもので
1.プラスチックが紫外線などで劣化したり、壊れて細かくなったもの
2.洗剤などに販売時点で含まれているるビーズなど

に大別されますが、洗濯時に抜け出る繊維もマイクロプラスチックの一部です。
洗濯せずとも長い繊維が切れたりして毛玉になる前に抜け落ちるものもありますね。
フリースは内側の保温性と手触り抜群の起毛もポリエステルが多く、
洗濯の時は特に大量に抜け出ていることが分かっています。

大量  といっても皆さん想像つきますか?

海の漁網やスーパーの買い物袋なども含むマイクロプラスチック問題についてはPatagonia社のクリーネストラインが詳しいので、そちらを合わせて読まれることをお勧めますが、ここではかいつまんでの説明とSTATICBLOOMの取組みをお話ししたいと思います。

 

マイクロプラスチック流出数の調査

カナダ・バンクーバーの非営利団体OceanWiseは、北米のアウトドアブランド(Patogonia, Arc’terux, REI, MEC)の協力を得て、それらが採用しているフリース生地を洗濯しどれだけの繊維がマイクロプラスチックとして流れ出るかの調査を行いました。

結果は、フリース生地により違いますが、500gあたりのフリース生地から1回の洗濯で4万2千本から345万本もの繊維が抜け出ていると分かりました。
驚くべき数字ですよね
参照:https://www.aquablog.ca/2019/02/27886/

マイクロプラスチックが海に出る問題点を整理すると
・生分解しないため長期間自然界に残留する
・プラスチックは有害物質を吸着しやすい
・海面のプランクトンと一緒に海洋生物の体内に取り込まれる
・したがって生物の体内に取り込まれたマイクロプラスチックが生物に悪影響を及ぼすという食物連鎖による人間へ悪影響の可能性
・さらに、浮いているプラスチックは太陽光などでメタンガスをかなり発生している(温暖化につながる)

以上のことが懸念されると思います。
もはやどんな食べ物にも入っている感じがしてきますね・・・
最近では、人ひとりが一週間でクレジットカード1枚分のプラスチックを食べているともいわれています。
余談ですがメタンガスの発生については私も最近知りました。
細かくなって海に浮かんでいるプラスチックは、生物に危害を加えているだけでなく、さらにCo2よりも温暖化を加速させているというメタンガスも発生させていました。

STATICの解決策

さて、ここから解決策について、アウトドア業界に限定して考えてみたいと思います。
今回は「フリース」について

素材の対策については2つあると思います。
①繊維を抜け出にくくする構造を持ったフリース
メリット:マイクロプラスチックの流出減
デメリット:流出を止めたわけではない
②内側の起毛に植物由来の繊維を採用し、生分解の可能性を高める
メリット:自然界への影響の軽減
デメリット:従来の素材であるポリエステルより速乾性に劣る

また、ユーザー目線での対策としては
A:洗濯機のゴミネットを定期的に綺麗にし、繊維をキャッチしやすくする
B:Patagonia社が日本で販売している、マイクロプラスチックを水に流さない専用の洗濯ネットを使う
https://www.patagonia.jp/guppyfriends-washing-bag/GP001.html?dwvar_GP001_color=000&cgid=luggage-gear-care#start=1

 

解決策②については、
環境配慮型アウトドアブランド「STATIC」から
まもなく!内側にテンセルの起毛を採用したフリースをリリースします。

表面はナイロンやポリエステルで補強され丈夫でありながら、内側の起毛は肌触りが素晴らしく気心地が抜群です。なんといっても、テンセルは海洋生分解性ですので、抜け出た場合にも分解して生態系への影響も非常に低くなります。
商品名も「Mt to Sea」
山から海に繋がっているという意識を前面に出しています。

さきほど記述したデメリットについては、
STATICBLOOMとしては以下の使い分けができるのではないかと考えています。
①ハードな山行、発汗が激しく低体温症の危惧がある山行では繊維が抜けにくいフリースを着る
②それ以外の山行などアウトドア活動では、植物由来のフリースを着る

フリースは、アウトドアのみならず一般生活にも浸透し、
1人で何枚も使い分けている方も多いでしょう。
それらが寿命となり買い替えの機会が訪れたならば、
植物由来のフリースを選択肢にしてみては如何でしょうか?
きっと、アウトドアで遊んでいる際も、より気持ちよく楽しめるのではないでしょうか。

*Mt to Seaは11月発売予定です
日本発 環境配慮のアウトドアブランド「STATIC」Brand Site