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STATICのウール

ALL Elevation RAW

普段着としてもアウトドアで着るものとしても
重宝されるウール

ウールの素晴らしさについては
STATICのもうひとつのウールベースレイヤーであるAll Elevation でも書いたとおり
天然のクーラーと言われる調湿性
調湿性を持ちながら相反する撥水性
空気を多く含む生地の特性からくる保温性
さらに何日も着続けられるほどの消臭機能

とにかく機能いっぱいの
「優れもの」だ

そんなウール製品を扱うことより、
より詳しくウールのことを深堀りする過程で
防縮加工についても知ることになった

防縮加工とは、
ウールの構造は髪の毛によく例えられるが、繊維の表面にキューティクルのようなものがある。
そのキューティクルが調湿機能の役目を果たしているのだけれど、
それが水分を吸収するとキューティクルが開いてウール同士が絡まって
生地が縮んでしまう。
それを防ぐために、キューティクルを塩素で溶かしてとり除き、
樹脂でコーティングする過程。

近年「洗える」ウール製品まででてきて大変便利だが、
それも防縮加工のなせるワザ。

生地の手触りもよくなるのでほとんどのウール製品が採用している。

だが、疑問も湧いてくる。
せっかくの調湿という大事な機能を果たしているキューティクルを
とり除かずに活かす方法はないのか。
塩素を使っているのも気になるし、
せっかくウールはもともと、生分解性が高く環境に良いのだから。

尾州のラバーレ加工

古くから日本のウール産業をけん引してきた尾州で
ラバーレ加工という環境に優しい防縮加工に出会った。

この加工方法ではキューティクルをとり除かず、疎水性のキューティクルを親水性に改質し、
ハイブリット・コラーゲンを付着させてウロコ同士が絡むこと、
つまり縮むことを防ぎます。
キューティクルを残せること、
また、樹脂を使わないことなどメリットが大きい。
さらに、手触りも良いという申し分ない加工だ。

品質や歴史で世界に認められている尾州ウールというだけでもすごいのに、
技術力のすごさをさらに実感し
実際に着てみて実感し、
この気持ちよさを届けたいという率直な気持ちになったことが
All Elevation RAWの始まりです。

All Elevation RAW Long Sleeve
All Elevation RAW Short Sleeve

*樹脂を使わないラバーレ防縮加工を施したAll Elevation RAW
RAW(Real Activated Wool) =真の機能を発揮するウール
と名付けました。最高峰の「ウール100%」です。